シャープ AQUOS sense2 SH-M08 SIMフリー ホワイトシルバーを購入してから約1週間後のレビューです。購入先は、OCNモバイル ONEです。音声対応SIMでの同時契約が条件になりますが、21,800円と、価格.comの最安値と比較しても1万円以上安かったので。キャリアと違って、MVNOは6ヶ月過ぎれば、違約金なしで、解約もデータ専用SIMへの契約変更もできますしね。
OCNモバイルONEのホームページには、「お手続きから約1週間程度で商品をお届けします。」と書いてありますが、私の場合は、申込みの翌々日に発送されて3日後に届きました。AQUOS sense2の付属品は、ACアダプターとUSB Type-Cケーブルだけでした。シンプルですね。
AQUOS sense2のSoC(System-on-a-Chip)は、ローエンドではありますが、クアルコム最新の「Snapdragon 450」です。スマートフォンの標準的なベンチマークソフトウェアのAntutuのスコアは、74,000前後で、ハイエンドのSnapdragon 845を搭載したGoogleのPixel 3 XLの220,000前後と比較すると3分の1くらいですが、私がこれまで使用していたサムスンのGalaxy S5の61,000前後と比較すると、2割ぐらい高いです。ということで、個人的には、ブラウジングやAndroidの各種設定などを行っていて遅く感じることはありませんでした。ちなみに、Galaxy S5のSoCは Snapdragon 801で、当時のハイエンドです。Galaxy S5の発売は2014年ですから、約5年でハイエンドがローエンドに抜かれたことになります。AQUOS sense2とGalaxy s5の主なスペックは以下のようになります。
AQUOS sense2 | Galaxy S5 SCL23 au | |
Antutuスコア | 74,000前後 | 61,000前後 |
SoC | Snapdragon 450 | Snapdragon 801 |
メモリ | 3GB | 2GB |
ストレージ | 32GB | 32GB |
ディスプレイ | IGZO液晶 5.5インチ 2160×1080 | 有機EL 5.1インチ 1920×1080 |
無線LAN | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
SIMカード | nano-SIM | micro-SIM |
耐水・防水機能 | IPX5/IPX8 | IPX5/7 |
お風呂使用 | ◯ | X |
OS | Android 8.1 | Android 4.4 – 6.0 |
重量 | 155 g | 147 g |
幅x高さx厚み | 71 x 148 x 9.4 mm | 73 x 142 x 8.3 mm |
指紋認証 | タッチ | スライド |
顔認証 | ◯ | X |
バッテリー容量 | 2700 mAh | 2800 mAh |
こうして比較してみると、AQUOS sense2とGalaxy S5はカタログスペック的には、ほぼ互角ですね。実際に使ってみた感想としても、操作のキビキビ感はあまり変わりません。そして、ディスプレイの表示に関しては、IGZO液晶のAQUOS sense2も綺麗ではありますが、有機ELのGalaxy S5の方が一段上の綺麗さです。やっぱり自発光式は強いですね。
それでも、総合的な使い勝手としては、AQUOS sense2の方が良いと言えるとは思います。それは、生体認証と防水機能が優れているからです。今年の冬は乾燥しているせいか、Galaxy S5の指をスライドさせる方式の指紋認証が度々認証に失敗するのに対して、AQUOS sense2の指紋認証は指を置くだけで瞬時にほぼ失敗することなく認証されます。更に顔認証も使えます。また、防水対応とは言ってもGalaxy S5は、濡れたり水滴がつくと誤動作して満足に操作ができないのでお風呂では使えないのに対して、AQUOS sense2は濡れてたり水滴がついても十分に操作ができるので、お風呂でも使えます。
Android 8.1と6.0の差はあまり感じません。持ちやすさは、AQUOS sense2のディスプレイが5.5インチで、Galaxy S5の5.1インチよりも大きいながら、 AQUOS sense2 のディスプレイが縦長で全体の横幅はGalaxy S5よりも2mm狭いせいか、 AQUOS sense2の方がやや持ちやすいかなという感じです。電池の持ちは、バッテリー容量が AQUOS sense2 が2700 mAh で 、Galaxy S5 が 2800 mAhより100mAh少ないのですが、 AQUOS sense2の方が 良いです。私の使い方だと、 Galaxy S5 は1回の充電で約1日、 AQUOS sense2 は約2日使える感じです。
最近のスマホは、ほぼ全てそうですが、 AQUOS sense2も Galaxy S5と違ってバッテリーは交換できません。この点はマイナスだと思います。年々バッテリーの性能が上がってきていて、寿命も伸びてきているようなので、3~4年は使えることを祈るばかりです。満充電の状態の時間を短くすることと、充電回数を少なくすることが、ある程度は長寿命につながるようなので、夜寝ている間に充電するのではなく、帰宅後あるいは朝に充電して、充電器に挿しっぱなしにしないようすることと、充電はなるべく2日に1回にすることを心がけようと思っています。
これも最近のスマホは、ほぼ全てそうですが、AQUOS sense2のディスプレイ面も全面ガラスです。ガラスをガードする縁はありません。昔のスマホはたいてい縁があったんですけどね。バッテリーを交換できないようにしたのもそうですが、iPhoneの悪いところをマネするのはやめて欲しいものです。なので、ケースは使用した方が良いと思います。ちなみに私は、エレコムのTOUGH SLIM LITEというケースを選びました(このケースのレビューはこちら)。このシリーズのケースだと、ケースが画面の縁まで回り込んでいるので、落としてもガラスを割らずに済みそうです。
なんだか新しいスマホのレビューというよりは、昔のスマホの方が良かったという懐古主義の内容になってしまった気がするので、最後に AQUOS sense2 を持ち上げておきたいと思います。Galaxy S5と比較して、コストパフォーマンスは圧倒的に良くなっています。 AQUOS sense2が3万円前後なのに対して、
Galaxy S5は、auで7万円前後、ドコモで9万円前後もしました。つまり、半額から3分の1以下です。それでいて、前述したように カタログスペックは 大差なくても、機能的には優れている部分が多々あります。2018年末から2019年初にかけての日本のメーカーの機種の中では、HUAWEIやASUSといった海外勢に対してコストパフォーマンスで争える唯一の機種と言えると思います。